ブラジルのルラ大統領が18日、今月訪日するのを前に、首都ブラジリアの大統領府で日本メディアのインタビューに応じた。ブラジル政府が昨夏、第2次世界大戦中と戦後の迫害について現地の日系社会に謝罪したことについて「私も(謝罪の気持ちを)持っている。我々にできる最低限のことは、間違いを認めることだ」と述べ、国のトップとしても謝罪の意を明言した。
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世界最多の270万人以上の日系人が住むブラジルに、日本からの移民船が初めて着いたのは1900年代だった。
第2次大戦中、ブラジルは連合国側につき、サンパウロ州南部の港町サントスでは6500人以上の日系移民をスパイ容疑で強制退去させた。また、日本が戦争で勝ったと思い込んだ日系移民の集団と敗戦を認めた集団による「勝ち負け抗争」では20人超が死亡。この過程でブラジル警察は無実の罪で150人以上を収監し、監獄内では拷問を加えた。
■「先祖の間違いに許しを求め…